将来に禍根を残す臨時市議会でのこども未来館建設補正予算決定2019年04月09日 14:59

 8日臨時市議会において、こども未来館建設を補正予算に含めない修正案は、賛成6名で少数否決され、補正予算が通ってしまいました。しかし、この臨時市議会で出された論議を見てみると、とてもおかしな「論理」がまかり通ってしまっていると言わざるを得ません。
 まず、なぜこの時期4月に、当初予算から1か月もたっていない時期に、補正予算でこども未来館を建設するのか、まともな理由がありません。「『プレミアム商品券問題』で補正予算を組まなければならないので、(ついでに)こども未来館建設も補正予算を出した。」などという、「『おまけ』で予算計上」のような論理がまともに通用するはずもありません。
 「こども未来館建設と予定価格漏えい疑惑は別問題」という論理にも、根本的なところでいくつかの問題があります。まず、その前提となる「こども未来館建設は『市の政策として』やっているのだから、粛々と進める」という前提がおかしいということです。こども未来館建設は、市の第6次総合計画にも何もなく、『市長の意思で』提出されてきたものです。詳しくは経過について書いた過去のブログを見てほしいと思います。市の政策ではなく市長の案件として出されてきたのが、今回のラピオへのこども未来館建設計画です。
 また、「かりに第三者委員会調査で価格漏えいがはっきりしても、今回の件は『談合』には当たらないから、建設の決定が無効になることはない。だからこの案件は進めてもよいのだ。」という論理です。私たちが問題にしているのは、単に「法的に建設決定が無効になるかならないか」ということだけではありません。倫理的・道義的にも、漏えい疑惑の調査中で第三者委員会の結論が出る前に建設を進めてしまうことには大義がない、市民感情からしても到底納得できるものではないということです。そんな当たり前のことが、理解できないのでしょうか?
 「市長選挙で争点になり、現市長が当選したのだから、市民の同意を得ている」ということも、以前のブログで書いた通りおかしな論理です。私たちは以前から「住民投票はまさにこども未来館建設を進めるべきかどうかの1点で民意を問うものですが、市長選挙は様々な争点があるので、住民投票と同一には見なせない。」と主張してきました。しかしそれにもかかわらず、住民投票実施は否決されてしまいました。こども未来館建設が是か非かは、まだちゃんと市民に問われたわけではないのです。またそれに加え市長選挙においても、山下市長は公開討論会にも出席せず、こども未来館についても多くを語らず、争点そらしを進めてきました。ですから、市長が当選したからと言って、それでこども未来館建設が市民に承認されたとはいえないはずです。市民の同意を得ないままに、この臨時議会で予算が計上されてきたこと自体が問題なのです。
 「広さも過大であるから、6254㎡に削ってきた。建設費も抑えてきた。(だから建設を進めてもいいのだ)」という点もおかしな論理です。設計段階からいうと、8000㎡から7000㎡、そして今回の6254㎡と減ってきてはいますが、それでも児童センターの設置基準336.6㎡以上(大型児童センターは500㎡以上)の18倍以上(大型児童センターの12倍以上)という広さがあります。この過大な広さについてのまともな説明はいまだかつてありません。建設金額で言うと、今年度が4億8000万余、来年度が11億2000万余であり、それにデジタルコンテンツ1億4000万余を加えて、総額約18億弱という金額です。ラピオに新図書館を入れれば、このくらいの予算で新図書館建設ができるわけですから、丸々50億程度図書館の建設費が少なくてすむことになります。また、デジタルコンテンツについてですが、内容不明ですが、もしVRなどのソフトや機材を考えているのだとしたら、まさに日常的かつ地域にねざした児童センターの理念を無視した、客寄せパンダ・アミューズメント的施設であり、今まで批判してきた週末お出かけスポットを地で行くものに他ならないと考えます。
 どの「論理」も、今回の臨時議会でのこども未来館建設補正予算提出を正当化できるものではありませんでした。しかし市議会は、残念なことに、この問題あり過ぎのこども未来館建設予算を通してしまいました。しかしこの決定が、今後の市政そして市民生活にどんな禍根を残すことになるのか、それは歴史だけが証明するものであると言っておきたいと思います。
また、市民は今後の市政の動きからも目を離しませんし、今後の市議会の選挙においても今回の決定の事実を訴えていくことにもなると思います。
 なお蛇足にはなりますが、もし市議会に自浄作用がまだあるならば、現段階でもまだ、図書館建設設計とこども未来館建設設計における情報漏えい・隠ぺい疑惑調査についての百条委員会設置などは、やろうと思えばできるはずです。議会は市長や行政当局の監視役であるという任務も忘れてほしくはありません。



4月臨時市議会に唐突に出されたこども未来館建設予算の問題点2019年04月05日 16:49

「4月8日に臨時小牧市議会を招集し、こども未来館を整備する工事費予算を含む平成31年度一般会計補正予算の議案を上程する」内容の告示が4月1日に行われました。
 これについて、いくつか問題となる点を書きたいと思います。
 まず1点目は、こども未来館建設については、市民の同意を得ることなしに建設を強行しようと予算が計上されたという点です。これについては、以前2月にこのブログで以下のように書きました。「(2月)市議会の採決で決まったことは、『こども未来館が是か非かという住民投票はやらない。』ということだけです。別に『市民がこども未来館の建設にオッケーを出した』などという類のものではありません。そういう意味で、ラピオへのこども未来館建設はいいのか悪いのか、こども未来館の中身を問うことは、まだこれから続いていくものです。」と。私たちは以前から「住民投票はまさにこども未来館建設を進めるべきかどうかの1点で民意を問うものですが、市長選挙は様々な争点があるので、住民投票と同一には見なせない。」と主張してきました。しかしそれにもかかわらず、住民投票実施は否決されてしまいました。またそれに加え市長選挙においても、山下市長は公開討論会にも出席せず、こども未来館についても多くを語らず、争点そらしを進めてきました。市長が当選したからと言って、それでこども未来館建設が市民に了承されたものではないのです。
 2点目は、こども未来館の建築設計における情報漏えいに関する第三者委員会の調査結果が出る前に、建設を強行する予算が計上されたという点です。この第三者委員会の調査結果公表は、条例の改正により5月31日まで延長されました。こども未来館及び子育て支援センター建設設計関連において、株式会社IRAが市の予定価格の100%で受注していた問題が4件も明らかになる中、現在第三者委員会による情報漏えい調査が行われている最中であるわけです。ですから道義的にも、現在の段階で一方的に建築予算を計上し、事業を強行する姿勢は到底許容されません。少なくとも第三者委員会の結論が出るまで事業を凍結することは当然のはずです。第三者委員会の調査を見守り、検証し、市民の多数が納得できる方法で解決していく必要があります。
 3点目は、なぜ4月のこの時期、臨時議会でのこども未来館建築予算計上なのかという点です。年度当初の3月定例市議会が終わってから1ヶ月もたっていないのに、山下市長は定例市議会では、当初予算の中にこども未来館建設予算を出さずに、なぜこの時期4月の臨時市議会で補正予算を出してきたのでしょうか?ここ2年間は4月に臨時市議会は開かれていませんでしたし、それ以前の年度でも、通常4月の臨時議会は諸税の更新等形式的な議題のために開かれるのが常で、今回のように、こども未来館建設のような大型の補正予算を伴った臨時市議会など開かれたことはほぼありませんでした。では、なぜ今なのか?第三者委員会の調査結果は出ていないのですから、それが理由というはずもありません。国の補助金についても毎年名目も変わるぐらいですから、これが理由になろうはずもありません。ここからは推測の域を出ませんが、3月の当初予算でこども未来館建設を出してしまうと、テレビ・新聞各社などに報道されるので、できるだけこっそり知られないようにこども未来館建設を進めたいという思惑があるのではないかとさえ勘ぐってしまいたくなります。もしそうだとしたら、情けないことです。
 4点目は、こども未来館建設予算の内容についてです。まず、建設の延床面積についてですが、6253㎡とのことです。設計段階からいうと、8000㎡から7000㎡、そして今回と減ってきてはいますが、それでも児童センターの設置基準336.6㎡以上(大型児童センターは500㎡以上)の18倍以上(大型児童センターの12倍以上)という広さがあります。この過大な広さについてのまともな説明はいまだかつてありません。建設金額で言うと、今年度が4億8000万余、来年度が11億2000万余であり、それにデジタルコンテンツ1億4000万余を加えて、総額約18億弱という金額です。このデジタルコンテンツというのは内容不明ですが、もしVRなどのソフトや機材を考えているのだとしたら、まさに日常的かつ地域にねざした児童センターの理念を無視した、客寄せパンダ・アミューズメント的施設であり、今まで批判してきた週末お出かけスポットを地で行くものに他ならないと考えます。そして、建築費だけでなく維持管理費も、子や孫の代まで続くことになります。
 以上のようにいくつもの問題を抱えながらも、すべてごり押しで通そうとする、これまで山下市長のやり方が今回も出てきています。しかし、いつもそれで済むわけではない。市民はしっかり見て、考えて、行動しますよ。



こども未来館 小牧市議会本議会での市長意見書に物申す2018年12月13日 08:59

 山下市長は12月11日の市議会にこども未来館整備計画の是非を問う住民投票条例を付議しました。意見書を付け、最後は「住民投票条例は制定すべきでないと、強く訴える」と、10015筆の民意を否定し反対するという態度を明らかにしたのです。

 ここでは、山下市長の意見書を取り上げ、どんな問題点があるのかを明らかにしたいと思います。

 まずは、こども未来館建設に関わる経過の問題です。

 こども未来館の整備過程で、「審議会からの答申を尊重する形で新図書館の建設場所をA街区とする考えを固めた後、こども未来館をラピオ内に早期に整備することになった」という点についてです。

 それは事実とは明らかに違っています。事実は、市長がA街区図書館建設を文教建設委員会に提出したのは、4月27日のことでです。その同じ日にラピオ内にこども関連施設を創ると言っており、これは、こども未来館のことを指すと考えられます。つまり、ラピオ内こども未来館建設とA街区図書館建設の構想は、同時に進行していたわけです。

 また、その発表前4月10日にはすでに、ラピオからの平和堂の撤退が発表されていたわけです。2月8日審議会答申が出た後に、4月10日平和堂撤退すなわちラピオに空床がでるという情勢の大きな変化があったわけであり、その時点で新図書館をどこに造るか立ち止まって考え、また議会に問う機会は十分あったはずです。

 また、こども未来館は「6次総合計画新基本計画の3つの都市ビジョンに基づくものである」という言い方についてですが、これも正しくはないと思います。  こども未来館については、第6次総合計画では全く触れられていません。「各地区の児童館、児童クラブ、子育て支援センターなどを地域で行う子育て支援の拠点として位置付け・・・」というように、地域の小型児童館や児童クラブ、子育て支援センターの記述はあっても、こども未来館のこの字も書かれてはいません。

 また、第6次総合計画新基本計画でも、都市ビジョン1で「こども夢チャレンジNO1都市」とは言っていますが、具体的な政策では、地域こども子育て条例の制定が出てはいますが、こども未来館の記述は一切ありません。それは、4月27日の文教建設委員会の場で、急に出てきたものです。

 

 次に、建設の内容に関わることです。まず言っておかなければいけないのは、子育て世代包括支援センターをラピオに入れることに自体は、何の問題もないと考えます。というか、それはすでに開設されていることです。

 そして、児童センターを「市の子育て支援の中核施設として、中央児童館として位置付け、市内はもとより、市外からの利用も考えている」という点についてです。

 まず言わなければいけないのが、児童センターには、各地域の小型児童館を指導したり、連絡調整したり、まとめたりする機能はないということです。それは、都道府県設置の大型児童館がすることです。ですから、こども未来館が中央児童館であるという言い方は、ふさわしくありません

 また、市外からの利用も想定しているというのは、全くありえないというのではないにしろ、児童センターの本来の役割である「地域の拠点・子どもの居場所になり、その中で日常的にこどもが成長するところに、児童館・児童センターの意味がある」というガイドラインに基づいた位置づけを無視した考え方ではないでしょうか。

 なお、蛇足ではありますが、「児童館は中学校区ごとに整備している」という点は、明らかに事実誤認をしています。現在、光ヶ丘中学校区と岩崎中学校区には児童館はありません

 

 次に、「市民への周知については、基本構想策定や設計のためのワークショップを開催し、随時その経過を市のホームページで公開している」という点に関してです。

 ワークショップというのはそもそも一般的には「体験型講座」を指しています。遊びのような活動を行ったり、制作や表現活動をしてそれを披露したり、ディスカッションをしながら思考力・表現力などのスキルを伸ばす場所という意味です。双方向のやりとりはあるにしろ、パブリックコメントのように市が公的に市民の意見を聞くものとは性格が違うもののはずです。

 実際、図書館問題のワークショップに参加した人からは、「設計図段階なのに建築見本を見せて、意見をきくというより建築見本のおひろめの要素が強いと感じた。」という感想もありました。それから今回多かった、特に中高生を対象としたワークショップというものは、体験しながら学習する・勉強するという要素が強いものです。ですから一般的に、ワークショップを開くことが市民の意見を聞くことにはなるわけではないと思います。ましてや、パブリックコメントと同列におくのは、どうやっても無理があります。

 そして今回、その設計段階ワークショップですら、中学生を中心に各回平均15名程度が参加したものにとどまっています。有識者と言われている人のワークショップは各回8名程度の参加です。これで市民の声を聴いているというのは、どう考えても無理です。

 意見を聴くというのなら、パブリックコメントの内容がどう施策に生かされたのか説明するのがまず必要なことではないでしょうか。説明会などを開き、説明責任を果たすことが大切だと思います。

 

 次に、住民投票を実施するにあたっての諸問題についてです。

 まず、「市長選の告示前に住民投票運動が行われることになる。」ということについてですが、これは、何が問題なのでしょうか?  投票となれば費用が伴うことになります。できるかぎりかかる費用の少ない方法を考え、市長選挙、市議会議員補欠選挙との同日投票という形で住民投票を実施し、そのための条例を制定することを目指すことが、いけないということなのでしょうか?

 そもそも、こども未来館の是非を問う住民投票と、市長を選ぶ市長選挙の目的を混同させる方がおかしいと思います。それぞれ、個別に進めていけばいいだけのことです。「市民が混乱する」というのは、市民がそういう区別もできないということを念頭に置いた、おかしな考え方だと思います。

 次に、今後のことを含めた考え方についてです。「こども未来館整備の是非のみを問う住民投票は、市政に混乱と停滞を招く」という点です。

 しかし、その心配は無用ではないでしょうか。まだ設計段階ですから、これからまだ、いろいろな道は残されています。しっかり市民の声を聴き、是非を決める住民投票が実施されれば、自ずと今後の道は決まってくると思います。

 少なくても私は、ある程度のプランを持ってはいますが、それを押し付けることをしたくありません。市民は、今後のことも含めて考えていると思います。そういう意味で、市民を、そして市民による住民投票を信じることが大事なのだと考えます。

 

 最後に、このこども未来館建設については、「市議会と市長が、広い視野と高い見地から問題を調査検討し、市民の代表である市議会において議論を尽くして決定したものだ。」という点についてです。

 国政・市政を問わず、議会制民主主義が基本であることは十分わきまえており、尊重しているつもりですが、その中心に座っているのは主権者たる国民・市民であることもまた忘れてはいけないと考えます。

 また、そういう意味で国民・市民の代表者はおごり高ぶってはいけないと思います。広く市民の意見を聴く謙虚さも必要なのだと考えます。

 何としても、本住民投票条例を採択し、住民投票を実施ほしいと思います。

「絶滅の人類史」 更科功著 を読んで2018年11月12日 19:42

ちょっと息抜き^^   この間読んだ本の感想^^

 NHK出版 「絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか」 更科 功著 

 

 あっ!先に言っとくと、この文章ネタバレになるところもあるかもしれないから、それが嫌な人は見るのは止めといてね(^^;)

 

 人類の誕生っていうか、進化、「そしてヒトが人間(現生人類)になる」ちゅうことに興味があるんだよね。

 「サピエンス全史―文明の構造と人類の幸福 ハラリ,ユヴァル・ノア著」っていう本が売れてるよね。

 更科さんの本書も、生物そして人類の進化の過程を科学的に跡付けた物だけど、私の見る観点はちょっと違うんだよね。要するにかっこよく言うと、個人としての人間の成長と人類の進化を重ね合わせて見たいちゅうことなんだよね。ど素人が偉そうにスマヌ^^;)

 本題に入ろう

 700万年以前の大型類人猿=サル(類人猿)とヒト(人類)の共通の祖先の特徴は・・・。

 ・木の枝や石を(道具として)使って(作ったわけではない)生活 した。

 ・集団で食物を分かち合って生活していた。

 この時点では、大型類人猿も道具を使っていたが、自然物をそのまま使っていただけで、改変はしていないということだ。

 そして700万年前、初期人類=猿人(サヘラントロプス・チャデンシス脳容量350㏄、アルディピテクス・ラミダスなど)とチンパンジー・ゴリラなど類人猿が分岐したということだ。その後、初期人類=猿人は、400万年前頃から、アウストラロピテクス属(脳容量450㏄ほど?)=猿人にとってかわられる。  

 そして人類(猿人)の特徴は

 ・森林の砂漠化で、森林から追い出され、疎林地帯に住む?

 ・直立二足歩行をした。=ヒトとサルの分岐点は直立二足歩行(直立までの中間の時期は相当短期であった)。

 その直立二足歩行成立の理由は、

 ①一夫一婦制下の家族への食糧運搬のため? 

 ②一夫一婦制の集団生活→犬歯が小さくなり、争わない?

 だと書いてある。この理由に関しては、ちょっと検証が必要だと思うけど、まあいいや^^;

 700万年前に、ヒト(人類=猿人)が大型類人猿から分岐したということ。もちろん、ヒト(人類=猿人)であって、ホモ属ではないヒトの一番の特徴は、直立二足歩行をしたということだ。ちなみに、直立二足歩行をしたかどうかは、①大後頭孔という脊髄の通る穴が、頭蓋骨の真下についているかどうか、②骨盤の骨の幅が広く、上下に短いか、③足指の骨が反り返れるように並んでいるか、などでわかるらしい。また、ヒト(人類=猿人)も石や枝などの自然物を道具として使っていたわけであるが、決して道具を作ったわけではない

 そして250万年前頃、原人、ホモ属(ホモ・ハビリス、ホモ・エレクトゥス=原人)が生まれ、頑丈型猿人(アウストラロピテクス・ボイセイ等)と分岐したということ。原人、ホモ属は、以下の特徴を持っていた。

 ・石器の使用(道具を作った!!) →肉食の開始(死骸などの肉を食べる)

  ・肉食により脳の大きさが格段に拡大(700㏄以上?)

  ・長距離を歩く、走る。

  ・アフリカから世界へ広がる(180万年前頃?いわゆるジャワ原人や北京原人もこれに類するホモ・エレクトゥス)

  ・火を使い始める(100万年前頃から)

 ここで大事なのは、ホモ属によってはじめて道具が作られたということだ。ホモ属は、道具を使い労働することによって、自然を変革し、新たな価値を生み出したということだ。これはつまり、人間個人の成長過程で言うと、0歳でオギャアと生まれたのが、1歳半の節目を超えて、ヒトが人間になったということだ。はじめて道具を使い、外界に働きかけることよって、外界を変えられる存在になったということだ。

 そして、30万年前頃から人類は狩りを始める。それが、狩猟による肉食の開始であり、そのせいでハイデルベルク人(ホモ・ハイデルベルゲンシス)の脳容量は1050㏄まで増えたということだ。

 そして30万年前頃、ハイデルベルク人からネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)=旧人?とホモ・サピエンス(現生人類)が分岐する。よく感想である、「ネアンデルタール人からホモ・サピエンス(現生人類)が進化したんじゃないんだね。」ちゅうことだけど、現在の科学の検証をもってすれば当たり前だよね^^;。

 また他にも、分岐した人類として、フローレンス人(ホモ・フロレシエンシス)やデニソワ人(デニソワ人については、ホモ・サピエンスの亜種であるという説もある)、そして謎の人類がいることがDNA解析でわかっているが、これについては、触れるとややこしくなるので、触れないことにする。

 20万年前頃から?いわゆる旧人、ネアンデルタール人が欧州で隆盛を誇る。

ネアンデルタール人の特徴

 ・人類最大の脳(1550CC、ホモ・サピエンスより大きい)。

 ・身長は160㎝ほど(男は165㎝80㎏)。がっしりしている。白色・体毛濃く、寒冷地に適応。

 ・言語を話した(推定)。

 ・複合道具を作り、集団で、狩りをした。

 そして、4万年前に滅亡するまで、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは、地域を隔て25万年ほど長く共存していた。新人、ホモ・サピエンスのヨーロッパ進出はおよそ4万3千年前。欧州では、約3000年間は同一地域で共存していて、一部では種(亜種?)の交雑もあったことになる。ネアンデルタール人のDNAが現生人類のDNAの中に残されているのだ。ホモ・サピエンスがネアンデルタール人を絶滅させたのか?どうしてそのようなことができたのか?

 *現生人類(新人) ホモ・サピエンスの特徴は?

 ・細くきゃしゃな体。→体力の消耗は少ない。

 ・縫う技術を持ち、しっかりした毛皮を着ていた?

 ・雑食で、何でも食べられる。

 ・多産であり、子どもを個人でなく、家族あるいは社会で育てる。

 そして、アフリカにいたホモ・サピエンスは世界のあらゆるところに進出していった。また、投槍器などの狩猟技術を持っていて、欧州では、ネアンデルタール人より食料の確保という点で優位に立ったのではないか?ということだ。また、言語による意思疎通があり、集団での狩猟や生活という点に関しても優位な点があった。そしてあとは、温暖化後の寒冷化など自然環境の変化=偶然の要素もあって、4万年前にはネアンデルタール人が絶滅したのだ。

 ひょっとしたら条件次第では、現生人類(ホモ・サピエンス)と現在でも共生していたかもしれないネアンデルタール人なのだった。

 ちなみにクロマニョン人は、南フランスのクロマニョンの岩陰遺跡から発掘された化石現生人類である。3万5000~1万年前に生息していたホモ・サピエンスである。

 私たち現生人類が今こうしてあるのも、言ってみれば偶然の産物でもある。ネアンデルタール人と共生していたかもしれないのだ。現生人類の独りよがり、傲慢は許されないのだ。

 それにしても、人類史を、人間の個の成長過程と重ね合わせて見ると面白い

 よく、人間の胎内での成長過程は、生物の進化過程とダブっていると言われるが、実は、胎内だけでなく生まれてからもそうなのではないか?創世記の人類の進化の歴史は、生まれたての赤ちゃんが「ヒトから人間になる」成長過程とダブっているのではないか?

 ついそんなことを考えてしまうのだ。

 って、ちょっと書くつもりが長くなっちゃった^^;

 息抜きになっていないってば^^;

小牧市こども未来館住民投票署名10000筆超!そしてもう一つの問題、予定価格情報漏えい・隠ぺい疑惑を12月議会で徹底究明して!2018年11月10日 20:15

 小牧市こども未来館の設計業務等で、小牧市の予定価格と(株)ア-ル・アイ・エーの見積額が1円まで同じということが4件もあることがわかっています。予定価格が漏れていた、もしくは談合があったのではないかという疑惑が広がっているわけです。

 もともと、自治体の入札にあたっては、一般競争入札が原則であり、随意契約は特例中の特例です。それでなくても競争入札がなく異常に高い契約額になるという問題がある上に、入札価格まで一致していたとなれば、事は重大です。

 宝くじじゃないんだから、確率0ではないと言われても、そんなの信じる方が普通ではないと思います。(株)アール・アイ・エーに予定価格の情報漏えいがなければ、入札価格が二度も三度も100%一致することなど普通はあり得ません。行政の最高責任者としての山下市長の責任は重大です。

 またそれと関わって、A氏の備忘録のコピーが市議会内外、マスコミにも出回っています。その文書によれば、市長は予定価格の情報漏えいについて、「しかし職員がしゃべっていない、業者が聞いていないと言えばそれまで。地公法の問題であり、警察が動くこともない。」と語ったとされています。それをそのまま正しいと受け止めれば、予定価格流出について、市長が意図的に隠ぺいを行ってきたということになります。言ったことがセリフまで再現されているものを、ただの怪文書で片づけられるのでしょうか?まるでミステリーの一場面じゃないでしょうか。

 市長はそれを否定しましたが、情報漏えいの事実について組織的に隠ぺいを行ってきたという疑惑は、それで晴れたわけではありません。それを含めて、真相を究明することが必要です。それが、民主主義の最低ラインです。

 そして10月1日、小牧市政をかえる会等の追及の前に、山下市長は「契約は適正に行われている」「100%一致もあり得ないことではないが外部の判断を仰ぐ」として、第三者調査を行うことを発表しました。

 しかし、市長お抱えの弁護士を担ぎ出して第三者調査と言われても、納得できるはずはありません。当然のことながらかえる会は、こども未来館等の契約疑惑事件、そして税金の無駄使い問題の徹底究明を求めています。そして、市議会議長あてに、こども未来館等設計契約疑惑究明のため、市議会に百条委員会を設置するように要請書を提出しました。

 百条委員会は出席を拒否できず、またウソを言えば罰せられるという強制力・権限のある調査ができます。国会における国政調査権のような強力な権限を持っているものです。行政の責任者である市長にも出席してもらい、疑惑を徹底的に調査究明してほしいものです。もちろん、市議会の責任としても、この疑惑の解明が必要です。

 この疑惑究明問題は、住民投票条例の採択と合わせて、12月議会の最重要課題とならなければなりません。